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日本にユニコーン(未上場で時価総額10億ドル超)が少ない件について

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先週FastGrowで公開したこちらの記事が注目されているようです。著者クレジット表記はありませんが久しぶりに私の方で筆をとって寄稿する形で掲載してもらいました。

タイトルはちょっと言い過ぎ感はありますが、設立20年以内の時価総額10億ドル超の上場ベンチャーは意外と多くありますよ、という話でした。

www.fastgrow.jp

日本は米国・中国に比べてユニコーンが極端にないよね、という指摘がされることが多いのですが、実は上場後の新興成長企業まで含めて考えれば、時価総額10億ドル超およびその予備軍の成長ベンチャーは結構あるのではないか?という着想から記事化しました。

Twitter上でも反響ありまして、クラウドワークス取締役副社長・COOの成田修造さんからの下記のご指摘のとおり、正確にはユニコーンの定義としては、「設立10年以内」という定義があるようですので、「ユニコーン大国だ」というのは言い過ぎですので、改めてご指摘に感謝し、お詫びしたいと思います。

成田さんのツイートでも設立10年内の時価総額10億ドル越えの意気込みを感じますが、クラウドワークスさんと同様に、まだ設立10年経っていない、上場ベンチャー企業で、設立10年以内のスパンで時価総額10億ドル超になる可能性のあるところは他にもありそうです。 

私の方で調査した元データをもとに、設立10年以内の上場企業で時価総額200億円超(今日時点)の会社をリストアップしてみます。

マネーフォワード
コロプラ(※)
ヘリオス
ラクスル
HEROZ
アカツキ
Gunosy
UUUM
ソウルドアウト
GA Technologies
クラウドワークス
フリークアウト・ホールディングス
ウォンテッドリー
GameWith
※同社は数年前時点で設立10年内の時価総額10億ドル超を経験済み
何社か抜け漏れがあったので追記しました(2018/9/6)

何が言いたかったかと言うとこれに尽きるのですが、日本にも確実にイノベーションエコシステムが充実化される方向にあり、それはブームではなく、長期で流れるアップトレンドである、ということです。

いわゆるユニコーンとして未上場の設立10年以内の時価総額10億ドル超の企業を何社増やすぞ、という視点にこだわらずに時価総額数十億から数百億円レンジのスモール・ミドルキャップの上場ベンチャーのさらなる成長を支援するという観点からも新産業生態系を盛り上げていく議論がされると良いなと思っております。

スローガンとしても、新産業・イノベーション領域における人材創出のリーディングカンパニーを目指すべく、上記のような観点でのリサーチや発信を強化していければと思っています。

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